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高血圧

疾患概要・病態

健康時より血圧が高い状態が続くことを高血圧といいます。高血圧の状態では、健康時より血管の壁に血流の圧力が掛かり、その結果、血管を傷め次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。多くは自覚症状がなく無症状ですので予防が重要です。

診察室血圧:(病院・クリニックで測る血圧)

診察室血圧:(病院・クリニックで測る血圧)

家庭血圧:(ご自宅で日常的に測る血圧)

家庭内血圧:(ご自宅で日常的に測る血圧)

高血圧の原因

高血圧は明確な原因はありませんが、遺伝・塩分の多い食事・喫煙・飲酒・運動不足・ストレスなどが重なることで起こりやすくなります。特に塩分の摂りすぎは血液量を増やし血圧を上昇させるため、減塩が重要です。

高血圧の検査・診断

病院での血圧測定に加え、家庭血圧も重視します。日常の測定値を記録することで、より正確な診断が可能です。朝晩の測定を習慣化し、血圧の変動を把握しましょう。

高血圧の治療・改善方法

治療の基本は生活習慣の改善です。

  • 減塩を意識した食事
  • 適度な運動
  • 禁煙・節酒
  • ストレス軽減

3ヶ月ほど続けても改善が難しい場合は、降圧薬を併用します。生活習慣改善と薬の併用で血圧が安定すれば、薬を減らしたり中止できる可能性もあります。

1日の食塩摂取量のめやす
先生と患者のイラスト

糖尿病

正常なインスリンの働き

疾患概要・病態

糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。自己免疫機能に起因する「1型糖尿病」と、生活習慣に起因する「2型糖尿病」に分類されます。
※日本人で多くみられるのは2型糖尿病です。

2型糖尿病の発症のしくみ

自覚症状としては、のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症に罹りやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状がみられます。

2型糖尿病についての解説イラスト

原因

健康時は、食事で得た糖質は小腸でブドウ糖として吸収され、エネルギー源として血液に乗って全身の細胞に運ばれます。糖尿病では、このブドウ糖を細胞に取り込む役割を果たす「インスリン」というホルモンの量が不足している、または、働きが低下することが原因で起きます(生活習慣病で多い2型糖尿病の場合)。

当院院長は肝臓でのインスリン作用に関する研究論文を海外誌に報告しています。

一方、インスリンを作る「膵臓」という臓器のβ細胞が破壊されることが原因で起こるのが1型糖尿病になります。糖尿病は、この原因に応じて治療をしていくことが大切になります。

検査・治療

糖尿病は、「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」や「血糖値」といった、複数の検査数値を組み合わせ診断します。特に血糖値は食事の前後で変化しやすく、1日のうちでも変動しています。そのため、特に下記2つは重要視される指標となります。

そのほかの検査指標

糖尿病型の判定

空腹時血糖値および75gOGTTによる判定区分

糖尿病型と判定された場合、別の検査日で糖尿病と再確認できた際に糖尿病と診断されます。※ただし、HbA1c値のみで反復検査(同じ指標で繰り返す)では診断できず、同じ日にHbA1c値と血糖値を同時に測定し、両数値とも糖尿病型であれば、初回検査時にも糖尿病と診断されます。

糖尿病の治療目標は「血糖コントロール」になります

血糖コントロール目標
糖尿病の治療法イラスト

運動療法

運動は肥満の解消に役立つだけでなく、ブドウ糖の消費を高め、インスリンの働きをよくします。一方、1kg痩せるためには、約7,200kcalのエネルギー消費が必要となり、これは、【(縄跳び:1回10分換算で750回以上、水泳5分、ウォーキング20〜25分)】に該当し、運動だけで解消するのは難しく、基本は食生活の改善が大切になります。

薬物療法

1型糖尿病患者さん

1型糖尿病の場合、インスリン分泌の不足が原因のため、注射によって外部よりインスリンを補う「インスリン療法」が必要になります。

2型糖尿病患者さん

食事療法と運動療法を基本とし、十分な効果が得られない場合は、「血糖降下薬」やインスリン療法を行います。軽い糖尿病なら、食事療法だけで血糖をうまくコントロールできます。

糖尿病:薬物療法の流れ
インスリン注射が必要な方とは

脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪が多い状態を「脂質異常症」といいます。脂質が血管の内側にたまると、血管が硬く・狭くなり「動脈硬化」を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。

多くは自覚症状がなく、健康診断で発見されることがほとんどです。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉(HDLコレステロール)を増やすことが予防・改善につながります。

原因

高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられます。

検査・治療

脂質異常症の診断は血液検査で行います。チェックするのは以下の3項目です。

  • 中性脂肪(TG/トリグリセリド)
  • 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)
  • 善玉コレステロール(HDLコレステロール)

治療は、まず生活習慣の改善から始めます。

  • 食事療法:脂質・糖質を控え、野菜・魚中心の食事へ
  • 運動療法:有酸素運動を週に数回
  • 禁煙・節酒

これらで十分な効果が得られない場合は、中性脂肪やコレステロールを下げる薬(内服薬)を使用します。継続的に血液検査を行いながら、数値と症状を管理していくことが大切です。

血液検査(脂質異常症の検査指標)

脂質異常症診断基準(空腹時採血)*

LDLコレステロール 140mg/dL以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症**
HDLコレステロール 40 mg/dL未満 低HDLコレステロール血症
中性脂肪(TG:トリグリセライド)など 150 mg/dL以上 高トリグリセライド血症
Non- HDLコレステロール 170 mg/dL以上 高non- HDLコレステロール血症
150~169 mg/dL 境界域高non- HDLコレステロール血症**


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